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【特別インタビュー】衆議院議員 城内 実先生と考える「地域から世界を見据えて 道の駅が持つ無限の可能性」

衆議院議員 城内 実先生との対談の模様を掲載いたしました。

衆議院議員 城内 実

外務省を退官後、衆議院議員(現在5期、自由民主党)。
外務大臣政務官、外務副大臣、党経済産業部会長、環境副大臣などを歴任。
現在は自民党国会対策委員会副委員長、広報本部長代理。

●愛知・静岡の県境周辺に魅力あふれる道の駅が点在

私の静岡7区という選挙区は、浜松市の中心市街地にあたる隣の8区に比べ、圧倒的に面積が広く、中山間地域が大半を占めています。静岡県には全部で25の道の駅がありますが、そのうち4つが私の選挙区にあり、3つが中山間地の浜松市天竜区に位置しています。つい先日立ち寄ったばかりの道の駅「くんま水車の里」のほかにも、「天竜相津花桃の里」「いっぷく処横川」という魅力的な道の駅があります。また、湖西市の道の駅「潮見坂」は、愛知県豊橋市とつながる交通の要衝にあり、防災拠点としても注目されています。

●キャンピングカーや自転車などアウトドアとのコラボに期待

中山間地域にお住まいの方の生活の糧として、地域の物産を販売するのが道の駅であり、トイレや飲食施設などの設備が整っているのが魅力です。今年6月に、日本RV協会と連携して「キャンピングカーとくるま旅の普及を実現する議員連盟」を設立いたしました。新型コロナの影響を受けて都市部からキャンピングカーで地方に足を運ぶ人が増えており、電源や給水設備などを充実させ、いざという時には仮設住宅としても活用できるキャンピングカー向けの施設を整えていこうと動いています。

●他地域の物産を販売するほか防災の面でも密な連携を

将来的に「三ヶ日・湖西・豊橋道路(仮称)」が完成すれば、道の駅を含めて物流がさらに活発化し、愛知県の海で獲れた海産物を、私たちの山間地域の道の駅で販売するといった連携も図れると考えています。単に地元の物産を販売するだけでなく、他の地域の物産も積極的に取り扱うなど道の駅同士の連携に力を入れていくことが大切ですし、日本のど真ん中という地の利を活かし、海外の方との交流を図っていく必要もあると考えています。

●海外客の獲得、働き方改革など道の駅の可能性はたくさんある

道の駅を核としながら中山間地域に産業を生み、若い世代を呼び込むことが大事です。今はSNSで簡単に海外とつながれる時代です。「こんな場所に行ってみたいね」と思う方が増えれば、コロナ収束後には必ず集客へとつながるはずです。ただ、海外からのお客様を迎えるためには、道の駅の「多言語化」が課題です。多言語で地域のストーリーを伝えるなど、海外を意識したきめ細かな対応をしていくことが大切になると感じます。