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全国の道の駅で、お茶を楽しもう!道の駅でとっておきのお茶時間を

東白川村(岐阜県)の茶畑

お茶と日本人

中国から日本にお茶が伝わったのは、今から千二百年以上前と云われています。それから今日まで、日本人の生活と文化に深く関わってきたお茶。暮らしの中で飲まれるだけではなく、戦国時代の千利休が活躍した頃など、お茶とお茶に関わる物事が国をも動かすほどの影響を持った時代もあったほどでした。

昭和も戦後を迎えると、生活の洋風化にともなって、日本茶の消費量は減少していきました。しかし近年、日本の生活様式や和食が見直されるようになり、日本のお茶にも再び注目が集まってきています。

日本では、紅茶や烏龍茶などのように発酵させず、茶葉のフレッシュな味わいを楽しむ緑茶が中心です。全国各地にお茶の名産地があり、それぞれの産地でそれぞれの産地でそれぞれの特徴があるお茶が栽培されています。

山間の村が育てる「白川茶」

岐阜県東部に位置し、裏木曽山系の千メートル前後の山に囲まれた自然豊かな東白川村。人口二千五百人ほどのこの村は、岐阜県を代表する銘茶「白川茶」の産地であり、また発祥の地でもあります。

山間地で大規模な栽培ができず、手作業の割合が多い白川茶の生産量はごくわずか。しかし、昼夜の寒暖差と朝霧が育てた良質な茶葉と、その豊かで爽やかな香りを活かすことに重点をおいた製法を用いる白川茶は、その香り高さで、全国のお茶好きたちを唸らせている銘茶です。

その東白川村には1軒の道の駅があります。「道の駅 茶の里 東白川」。その名の通り白川茶をテーマとし、敷地内にお茶の加工場もある、珍しい道の駅です。駅内の販売スペースには、工場で作られた様々な種類の白川茶が、所狭しと並びます。

東白川村で茶葉の手摘み作業の様子

道の駅の「茶師」

お茶の製造現場には「茶師」と呼ばれる人たちがいます。工場で加工した茶葉を吟味し、ブレンドなどでお茶の味を決めるのがその仕事。つまり、お茶の味の全責任を負う重大な役割です。道の駅の工場にも、二人の若い「茶師」がいます。

実家もお茶農家で、学校を卒業してからずっとお茶の仕事に関わってきた、工場長の田口雅士さん。飲食業などを経て、お茶の販売から茶師になった副工場長の森本健二さん。経歴も全く異なる二人です。「面接の時に出された一杯のお茶が、僕の人生を変えたのかもしれない」と森本さん。

道の駅「茶の里東白川村」の”茶師”田口雅士さん(左)・森本健二さん(右)

面接を受けに来た森本さんに出されたお茶は、事務所でいつも通りに出された一杯でした。しかし、それまで急須でお茶を入れたこともなかったという森本さんにとって、手順を守って丁寧に淹れられた白川茶の味と香りは長劇的でした。初めて、お茶と地元の地元の白川茶の凄さを実感したそうです。

茶師としての役割

「最近は、暮らしの中でお茶を淹れることのない人が多くなりました。森本さんのようにちゃんとお茶を味わって、改めてお茶の素晴らしさに気づいてくれる人が増えるようにしていきたいでうね。」と田口さん。また、お茶の淹れ方、飲み方次第で味が変わります。「勿体ない飲み方をしている方がまだ多くいらっしゃいます。お茶の楽しみ方を伝えていくのも茶業に関わる者の仕事。わからないことは私たちのようなお茶屋さんなど、お茶の専門家に気楽に聞いてください。」(田口さん)

お茶自体の普及、そして白川茶の普及も、この地の茶師の仕事。近年まで味の濃い「深蒸し」が主流だったお茶の世界も、最近になって、香りが楽しめる「浅蒸し」に注目が集まってきています。香り高い浅蒸しこそ、白川茶の真骨頂。このチャンスに、若い二人の茶師の意気も上がります。

過程に沿って細かく調整して、最適な茶葉の割合を見つけるのが茶師の大事な仕事

茶葉をお湯に入れて、その香りと水の色もチェック

道の駅 茶の里東白川

駅内の販売スペースには、工場で作られた様々な種類の白川茶が並び、道の駅内の茶室では、市場には出回らない最高級茶葉「極」も味わうことが出来ます。スタッフの方に教えてもらったやり方で淹れた一杯を口にいれると、お出汁を飲んでいるかのような旨みと、芳醇な香りに驚きます。

お茶の奥深さと、お茶農家、茶師など、お茶に関わる人々の想いも感じる一杯です。


■Information
道の駅 茶の里東白川
住所|岐阜県加茂郡東白川村越原1061 
電話|0574-78-3130
営業時間|通常9:00~17:00、冬期1月~3月中旬9:30~16:30
定休日|茶の里cafeは火曜日定休、茶の里会館(売店)5月~10月無休、11月~4月:火曜日定休、会館・cafeともに年末年始は休業。
公式ホームページ|https://chanosato.gifu.jp/


 

全国の道の駅で、お茶を楽しもう!

全国のお茶の産地にある道の駅では、それぞれの地域の特産のお茶を購入できたり、味わったりすることができます。ここでは、ちょっと特徴的なお茶、またはお茶の楽しみ方ができる道の駅などを紹介します。

 

日本一抹茶商品が集まる道の駅 !
道の駅 にしお岡ノ山【愛知県】

抹茶ソフトなどのスイーツから、抹茶そば、茶イダーまで!日本一は伊達じゃありません。


■Information
道の駅 にしお岡ノ山
住所|愛知県西尾市小島町岡ノ山105番地57
電話|0563-55-5821
営業時間|6:00~18:00
定休日|年中無休
公式ホームページ|https://okanoyama.com/


 

日本茶の美味しさを茶室で優雅に、じっくり味わう
道の駅 フォーレなかかわね茶茗舘【静岡県】

茶室では、「銘茶セット」が一番人気。美味しいお茶の淹れ方を教えてもらいながら、自分で淹れる川根茶は格別!


■Information
道の駅 フォーレなかかわね茶茗舘
住所|静岡県榛原郡川根本町水川71-1
電話|0547-56-2100
営業時間|10:00~16:30(呈茶受付は午後4時までとなります。)
定休日|水曜日・祝日の翌日・年末年始・臨時休館有り
公式ホームページ|https://chameikan.jp/


 

道の駅 玉露の里【静岡県】

茶室「瓢月亭」で玉露(または抹茶)と茶菓子を味わえます。芳醇な甘みと旨みの高級茶、地元名産の玉露の味わいを是非。


■Information
道の駅 玉露の里
住所|静岡県藤枝市岡部町新舟1214-3
電話|054-668-0019
営業時間|9:00~17:00、12月初旬~3月初旬9:00~16:00
定休日|年末年始(12月28日~1月2日)
公式ホームページ|https://www.cbr.mlit.go.jp/michinoeki/shizuoka/shizuoka12.html


 

九州・沖縄の道の駅が開発 お茶どころ九州をアピール
道の駅限定 茶の道 九州茶葉厳選ブレンドペットボトル

九州・沖縄地方の銘茶を使用した500mlのペットボトル茶「茶の道の駅」。九州と沖縄の各道の駅限定で販売してます。


■Information(問い合わせ先)
九州・沖縄「道の駅」連絡会事務局
住所|佐賀県三養基郡基山町大字宮浦185-2-201
電話|0942-50-8890
営業時間|9:00〜17:00
公式ホームページ|http://qo-renrakukai.jp/


 

日本で唯一の伝統製法による完全発酵茶
道の駅 大杉【高知県】

大豊町特産品で日本で唯一の二段階発酵茶の“碁石茶”を販売してます。碁石茶とは昔ながらの伝統製法で作られる植物性乳酸菌の完全発酵した日本では珍しいお茶です。道の駅大杉には、特設コーナーが設置されています。


■Information
道の駅 大杉
住所|高知県長岡郡大豊町杉743-1
電話|0887-72-1417
営業時間|8:00~17:00
定休日|年中無休
公式ホームページ|https://www.skr.mlit.go.jp/road/rstation/eki/ko01_oosugi.html


 

毎年好評!お茶川柳コンテスト
道の駅 飯高駅【三重県】

毎年開催されるお茶に関する人気の川柳のコンテスト。入選・佳作作品は、飯高駅にて6月中旬〜7月末まで展示されます。


■Information
道の駅 飯高駅
住所|三重県松阪市飯高町宮前177
電話|0598-46-1111
営業時間|早朝喫茶7:30~14:00、売店  9:00~18:00、食事11:00~19:00  
定休日|公式HPカレンダーに準ずる
公式ホームページ|https://www.iitakaeki.com/


 

お茶がテーマの道の駅
道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村【京都府】

お茶の生産で有名な南山城村で2017年にオープンした道の駅。茶そばに茶飯に茶佃煮、「村茶」を贅沢に使ったスイーツとドリンク。高品質なお茶を使ったオリジナル商品がたくさん揃っています。


■Information
道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村
住所|京都府 南山城村役場 むらづくり推進課
電話|0743-93-0560
営業時間|9:00~18:00
定休日|6月第3水曜日・12月第2水曜日
公式ホームページ|https://michinoeki.kyoto.jp/


 

豆知識➀
緑茶も、烏龍茶も、紅茶も実は同じ茶葉を使用

豆知識➁
日本茶の健康効果

※道の駅によって掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。


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