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特集

リニューアルと道の駅

生まれ変わる「道の駅」

道の駅の第一回登録が行われたのは1993年。25年という月日が流れ、 道の駅を取り巻く環境も変わりゆく中、少しずつ、または大胆に生まれ変わる道の駅も多くなってきています。 今回は、そんな道の駅のリニューアルに注目してみましょう。 ピア21し……続きを読む

道の駅の第一回登録が行われたのは1993年。25年という月日が流れ、 道の駅を取り巻く環境も変わりゆく中、少しずつ、または大胆に生まれ変わる道の駅も多くなってきています。 今回は、そんな道の駅のリニューアルに注目してみましょう。

ピア21しほろ(北海道)

Before
建物の老朽化、駐車場の狭さが課題だった

After
駐車場など、十分なスペースを確保するため、元の位置より南へ1km程の場所に移転。普通車55台→151台に。木のぬくもりを感じる建物に建て直し。

 

Before
リニューアル前の店内

After
店内は広く、ゆったりした空間を確保。屋内休憩スペースも各所に設置。

リニューアル後、北海道内の『ゆっくり休憩ができたと感じた「道の駅」』のランキングで前年の圏外から7位へ躍進。初のトップ10入り。(※国土交通省北海道開発局『スタンプラリー完走者が選んだ「道の駅」ランキング』2017年)

 

読者の皆さまもご存知のとおり「道の駅」は、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の方々のための「情報発信機能」、そして「道の駅」をきっかけに町と町とが手を結び活力ある地域づくりを共に行うための「地域の連携機能」という3つの機能を併せ持つ休憩施設です。

もともと高速道路のサービスエリアのように、一般道路で安心して自由に立ち寄ることのできる快適な休憩場所として生まれた「道の駅」。今では当たり前のことですが、登録が始まった1993年当時は、お店などで、利用客以外でも自由に使えるトイレを設置しているところはあまり多くはありませんでした。そのため「道の駅」に特に求められたのは、トイレなどの「休憩機能」でした。

その後90年代後半になると、消費者の健康志向の高まりなどから、各地の新鮮な農産物が買える「直売所」が注目されるようになり、それまで目立った観光資源のなかったような地方の直売所にも観光客が多く押し寄せるようになりました。

そんな直売所ブームの流れを受け、休憩のために人が集まる「道の駅」に直売所や物産販売所を併設して成功するところが出てくると、「道の駅」を地域活性化の目玉として、集客の工夫を凝らすところが増えていきました。その結果、今や多くの利用客が地域の農産物や特産品、グルメなどを目当てに「道の駅」を訪れるようになっています。

初回登録から25年。このように「休憩場所」から「目的地」へと変わってきた「道の駅」。

今、老舗の道の駅も、利用客の要望に応えるために大きく変わってきています。それがまた訪れる人々を楽しませ、新たに地域の盛り上がりに一役買っています。

 

道の駅 上野(群馬県)

Before
建物が2棟に分かれていて、わかりづらい。

After
2棟あった建物を一つに集約。

今後、駐車場や屋外トイレを整備し、川辺に降りられるデッキも新たに完成する予定。

 

道の駅 がいせんざくら新庄宿

Before
地元住民も気軽に立ち寄れる場所が欲しいという要望。

After
オープンテラスや、休憩所も兼ねたインフォメーションを駅内に新設。

 

「道の駅」のリニューアルは、利用者の要望や運営側の課題、道の駅の新たな魅力などを改めて考え直して行われます。そのため、道の駅ごとにリニューアルの考え方や方法は異なりますが、施設に絞ってみていくと、道の駅における最近のおおまかなリニューアルの傾向としては、次のようなことが挙げられると思います。

木の温もりを感じる建物

新築の道の駅もそうですが、建物をリニューアルする場合にも、地域の木材を使用して温かい雰囲気に仕上げる場合が多くみられます。構造上木造が難しい場合には内装や外装に木材を多く使用します。

施設を一つに集約

全てが一つの建物内で完結すると、わかりやすく、買い回りもしやすくなります。そして二階建てよりも平家が主流。道の駅の運営側からしても管理がしやすいという利点があります。

広くて多い休憩スペース

道の駅はやっぱり休憩施設。お昼時などにレストランなどが混雑していても、他に座って休める場所がある道の駅は人気です。天気が悪くても休憩できる屋内休憩スペースを増やすことでさらに利用しやすく。

様々な人々の利用に対応できる

車椅子でも通行しやすい通路、多目的トイレ、授乳室の設置など。また、海外からの観光客に向けて、インバウンドに対応した多言語の案内なども増えています。

 

田原めっくんはうす(愛知県)

Before
施設の老朽化、古い構造が課題。

After
施設の入り口を中央に移動して動線をわかりやすく。また、内部の天井・壁も一部撤去し、1・2階を一体的な空間に。

Before
通行しにくい売場レイアウト。

After
車椅子でも通行しやすいスペースを確保。
産直売場面積も2.5倍に。

また、それぞれ別の場所にあった観光案内所と情報コーナーを一箇所に集約して、情報コーナーの発信力を強化した。

 

道の駅 国上(新潟県)

Before
リニューアル前の外観

After
建物全体を一体化。トイレの数も増やした。

Before
利用客の数に対し、売店と食堂のスペース、食堂の席数などが足りなかった。

After
一箇所にあった売店と食堂を新しい建物では分けて、それぞれのスペースを確保。

 

道の駅 しもつま(茨城県)

別棟で不便だった農産物直売所を本体施設の中心部に移動してワンフロア化。
直売所の周囲に各売場を配置することで駅内を周りやすく。

 

道の駅 しんあさひ風車村(滋賀県)

道の駅部分を駐車場、トイレ、情報提供看板、芝生広場のみに絞り、休園していた旧風車村部分は、民間資本を活用して再整備した。

道の駅部分

ステージクス高島
敷地の大部分は、贅沢なキャンプができる、民間のグランピング施設としてリニューアル。

 

おもてなしの要  トイレ

道の駅のリニューアルにおいて、トイレは非常に重要なポイントの一つ。

2014年に千葉県が行った道の駅に関するアンケート(※)では、道の駅を満足と感じた要因として「トイレがきれい」と答えた人が全回答中3番目に多いという結果に。やはり道の駅の快適な利用には、快適なトイレは欠かせません。

※ちば道の駅観光推進事業調査報告書(2014年3月)

 

道の駅トイレの最新の傾向

(取材協力:TOTO株式会社)

洋式化

温水洗浄便座設置

多機能トイレ・キッズトイレ

ユニバーサルデザイン

多言語対応

維持・メンテナンスがしやすい

 

快適性の向上に加え、最近の道の駅のリニューアルでは、膝に負担のかからない洋式への変更、主に車いす使用者や介助を必要とされる方が利用できる多機能トイレの設置など、様々な人々に配慮したトイレの導入が主流となっています。各メーカーでも非常に力を入れているポイントでもあります。

 

千葉県では、県主導で道の駅などの公共施設のトイレ改修に力を入れている。(写真は、改修でトイレにベビーベッドを設置した道の駅とみうら枇杷倶楽部。)

道の駅のおもてなしの原点ともいえるトイレ。例え、今後さらに道の駅に求められることが変化したとしても、快適なトイレは利用者に、心地よく安らげる時間を提供し続けるでしょう。

でも、快適さを維持するためには、やはり利用者のマナーが重要だということも決してお忘れなく。

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