白波の鳥居見たさに太陽も顔を出す
この神社の発祥の源となったのは、かつて大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)という二柱の神様が降り立った地として伝えられる「神磯の鳥居」です。神社からほど近い海に開けた場所にあり、白波打ち付ける海岸に負けじと、堂々と立つ鳥居は一二柱の神をお迎えする玄関口を髣髴とさせる面持ちです。そして冬至の頃には、鳥居と朝日が重なる光景を見ることができ、二柱の神が会いに来たような感覚に浸ることができます。江戸時代には、水戸黄門こと水戸二代藩主の徳川光圀が「あらいその岩にくだけて散る月を一つになしてかへる浪かな」とその景観をたたえ、戦乱で荒廃した神社を再興させた過去もあり、今尚文化財として受け継がれています。
神磯の鳥居(大洗磯前神社)
北関東自動車道東水戸道路水戸大洗ICより車で約15分
(コロナウイルスの感染状況次第で公園の駐車場が
閉鎖されるなどの可能性があります)